すりむいたまま 僕はそっと歩き出して

フジファブリック観ると、『ロックにキーボードがいたっていいじゃないか!!』って毎回思う。それもアンジェラ金澤さんのお陰よね。なんて下らないとこから書き始めてるってことはもう既に記憶が曖昧になってきてるっていう証拠w


あ〜セトリ分かんね。もうちょっと高性能の脳味噌を搭載してたらね。でも好きな曲たくさん聴けて良かった。2006年のROCK IN JAPAN FESでその場の雰囲気と合いすぎて迂闊にも泣きそうになった思い出のある『Sunny Morning』を聴いて、あの日の青空を思い出してまた泣きそうになったりとか(しかも今回一緒に行ったのがその時と同じメンバーで、多分並び順も一緒だったと思う!!)、フジに本格的にハマるきっかけになった『虹』とか。最新アルバム13曲のうち『ペダル』以外全部やったのね。そして『銀河』とか『ダンス2000』とか『TAIFU』とか!!!!もう最後のほうはしんでもいいや〜!!とか言いたくなるぐらい楽しかった。最近の曲はぶっ飛びすぎててあんまり受け付けなかったりしたのですが、実際生で見るとアレンジの妙とか演奏の上手さを堪能できてやっぱいいですね。『ライブって生き物だな〜』とかしみじみ思った。


あとね。Robertこと志村くんの金髪ね。もうね〜衝撃。くらくらした。私の中の“黒髪男子部門・不動の第一位”(←なに勝手に言ってんのw)である彼が金髪にしてしまった今、誰が代わりになれようか!?…いや、なれまい。誰も彼には勝てまい。しかし…何故に金髪!!……似合ってたからいいんだけどさ。そしてMC噛みまくってた。てかフジのみなさんはほのぼのしてて、うわ〜憧れのミュージシャンが喋ってる!!とかいうよりは、そこいらの兄ちゃん達がじゃれてるようで微笑ましかった。


久しぶりに行ったQuarterは本当狭くて、懐かしかった。その狭い会場の真ん中あたりで観てたら、元気のいい一画が。今回のツアー中、MCで会場の年齢層を聞いてるらしく、挙手でアンケートを取ったらやっぱりその子たちは10代だった。だよな〜何か周りがキラキラしてんもん。有り余るエネルギーを感じちゃったもん。あ、これいい意味でね。嫌味じゃなくて。


そういうのを見て、考えた。いつの間に大人になってたんだろ、って。
大人になんてなりたくなくて、ずっと世間知らずでいたくて、楽しいことだけ追いかけていたくて、いろんなことに夢中になっていたくて、そして、そうやっていられるんだろうってずっと考えてた。でもふと考えたら、私は知らず知らずのうちに大人になってた。ずっと大切にしたかったものを少しずつ切り捨てて、何も得られる見込みのない『社会』で生きているって事に気付いてしまった。そしたら不意に悲しくなって、しかもそんな時に、凄く辛かった時期に帰り道でよく聴いてた『若者のすべて』のイントロが流れてきて。


こっそり泣いた。


私はこれからどうなるんだろう。ずっと抱えていられると信じてた宝物みたいな感情を、このまま持ち続けられるのだろうか。また少しずつ切り捨てながら、それに代わる何かを求めて生きていくんだろうか。その何かって、宝物を捨ててまで得る意味のあるものなんだろうか。でも、それは私にも、誰にも分からない。ただ歩くしかないんだろうな。


なんて事を考えながら、ステージを見つめていたのでした。


…今回ちょっと真面目でしょ?その分荒吐はちゃ〜んと暴れますんで!!


title『♪若者のすべてフジファブリック