もう少しだけ君の目に映し出されるように

20091115(Sun)
凛として時雨 TOUR2009“Tornado Z”@Zepp Sendai
01.mib126
02.TK in the 夕景
03.想像のSecurity
04.テレキャスターの真実
05.DISCO FLIGHT
06.Tremolo+A
07.秋の気配のアルペジオ
08.knife vacation
09.moment A rhythm
10.鮮やかな殺人
11.ハカイヨノユメ
12.Sadistic Summer
13.(新曲)
14.JPOP Xfile
15.感覚UFO
16.Telecastic Fake Show
17.nakano kill you


今回のライブ、何と言っても『monent A rhythm』が、素晴らしかった。音源よりも少し高いキーで、囁くようなTKの声に耳を奪われて、空中を漂う水蒸気を可視化するレーザーの光に目を奪われた。リズムを取る事すら忘れて、ただただ棒立ちで、光の行く先と、静寂が佇むステージ上を見遣るのがやっとだった。


静かなる『圧巻』、その一言に尽きる。


私が時雨を好きになったきっかけは、『just A moment』リリース時にタワレコの視聴機で『Tremolo+A』を聴いて、あの2人の声の中毒性と、掻き鳴らされるアコギの音と、刻まれるリムの音に惚れたからで。だから、TKがアコギを持った瞬間は本当に嬉しかった。人に流されてしまって手元が見えにくかったのが惜しいけど、それでも生で聴けただけで満足。欲を言えば、叶うことなら最前列でTKの手元をガン見したいなぁ。


やっぱり『DISCO FLIGHT』と『nakano kill you』はアガるなぁ。時雨のライブ、一貫して思ったのは『沸点と融点の差』を交互に感じる、ということ。感情がぶわぁ〜っとこみ上げる瞬間が来たかと思えば、その直後の転調でどろっと融けて、流れ出てしまう。形を変える感情の在り処を探すのがやっとだった。上がったり流れたりする感情を探し出して、連れ戻して、落ち着かせて、また上がって、流れて…の繰り返し。時雨なら、2階席でも充分楽しめるのかもしれない。いつまでもフロアに固執するんじゃなく、そのバンドやその時の感情に合った楽しみ方を見つけていくのもいいのかもな、と思った。ま、結構いい歳になりましたしね。そろそろ落ち着かないと。


楽しみにしていたピエールのMCは押○先生ネタ。卑猥。ヴァイブスコールとダチョウ倶楽部ごっこができたので満足!!しかし345の声が掠れてたような気がするんだけど…グッズ紹介しながら咳してたので心配になってしまった。あとはTKの襟足が気になってしまった。ちょっと長すぎてヤンキーの子どもみたいwって思ってたら、帰りの車の中で、隣で見てた友達も同じ事を考えていたことが発覚。それ以外は素敵だったんだけどなぁ…。
以上、邪感想コーナー。


最近、ライブでの『予定調和なノリ』が苦手になってて、ここでオイオイ言うとか、手を上げるとか、それが当たり前になっててそれをやらないほうがおかしいみたいな感じが嫌でしょうがない。そうやった方が楽しい場合もあるとは思うけど、静かな曲だろうと激しい曲だろうと関係なく、全部に同じノリを当てはめて、自動的に、強制的にやっているような風潮がある気がして。全否定はしないけど、というかできない部分も自分にはあるんだけど。(ドーパンなんかはその予定調和を楽しみに行くようなものだし。)あちらから求められた場合は全力で応じるけど。でも私がそういうのを嫌うように、私がノッていない(ように見える)のが嫌いな人もいるんだろうけどさ。難しいなぁ。みんなが楽しく観れればいいのに。互いが互いを認め合って。


次のライブは来月5日。ACIDMAN@仙台。待ち時間に風邪引かないか心配だなぁ…。


『♪moment A rhythm/凛として時雨