嗚呼、時が過ぎ 最後の日 また出会えるように

ワンマンだったり、フェスだったり、彼らの姿を観る度にんどん好きになっていく。毎度毎度、『こんなに好きだったのか』と驚く。変わる自分の心と、変わらない彼らに嬉しさを覚える瞬間が必ず訪れるから、彼らのライブに行くのを止められないのかもな、と、久々のモッシュの波に揉まれながらぼんやりと考えた。


長いので畳む!!

20091205(Sat.)
ACIDMAN LIVE TOUR "A beautiful greed"
Zepp Sendai


SE.A beautiful greed(Introduction)
01.±0
02.world symphony
03.Who are you?
04.Bright&Right
05.FREE STAR
06.colors of the wind
07.スロウレイン
08.星のひとひら
09.ファンタジア
10.銀河の街
11.ucess(inst.)
12.Slow View
13.HUM
14.I stand free
15.Under the rain
16.CARVE WITH THE SENSE
17.造花が笑う
18.飛光
19.OVER
Encole
20.赤橙
21.Your Song


 まずSEが鳴って、フロアがぎゅうぎゅう詰めに。4人で並んでたのに早速はぐれる。そしてあまりの押しの強さに早々と生命の危機を感じるw地元よりも大人しい人が多いだろうと踏んでいた自分が馬鹿だったと後悔するほどのとてつもない熱気。いっちゃん、サトマ、大木さんの順で登場。そのたびに歓声が上がる。『±0』でもう最高潮!?ってぐらいに盛り上がる。今回は3人をまんべんなく観られる場所に居られたから良かった。(前回は大木さんの目の前すぎて目を逸らす余裕がなかったw)マイクに向かって吼えるように歌う大木さんの横顔のあまりの凛々しさに見とれていると、『world symphony』!!一気に沸点に。サトマのキャップも早々に飛ぶw今回はちゃんと見逃さなかったぞ。『Bright&Right』のコーラスの重なりに耳を奪われる。いっちゃんいい声してるよなぁ…。『FREE STAR』のイントロのギターが鳴った瞬間に気持ちがふわっと上がる。何度この曲に救われたか分からない。落ち込んでいるときにいつも励ましてもらった曲だから嬉しかった。多分ミラーボールが廻った?頑張って上を見上げてた。そしてまさかの『colors of the wind』!!大好き!!!!好きすぎて周りから少し浮いてんじゃないかってぐらい飛び跳ねる。
 ライブの好きなところは、CDで聴いていたときにはそんなに好きじゃなかった曲が化ける瞬間に立ち会えるところで。今回も『星のひとひら』が私の中で化けた。生の声で聴いたら、とても悲しい曲に思えて。何と表現したらいいか分からないんだけど、曲の内部というか奥底を見てしまったような気がして、何でか分からないけど泣きたくて仕方なかった。ライブであまり感じたことのない変な気持ちだった。うぅ…うまく表現できなくて悔しい。
 『ファンタジア』のラスト。盛り上がりと同時に涙がこみ上げた。PVの影響もあるんだろうけど、まるで一つの童話のような、愛らしい曲。ますます好きになった。そしてアコースティックで『銀河の街』。大木さんが遥か昔、生まれる前に聴いたことがあった曲だ、っていう話をした後に聴くとまた一味違う聴こえ方だった。天井から降り注ぐスポットライトにアコギを抱えた大木さん一人だけが照らされて。必要最小限の音に、必要最小限の光。ただただ立ち尽くして聴き惚れる。後半、明かりが薄らと点いて驚愕。
 サトマが!!アップライトベースを!!目の前で!!!!
一人でわきゃ〜!!となる(不審者w)。しかし弾き始めても音が出ない。どうやらトラブルがあったらしく、少し悔しそうな顔をしてた…その他の演奏が完璧だったから余計に残念。インストの流れは息を呑んだ。こういう事が出来るのが彼らの強みだよな。
 そして『HUM』。後半殆ど大木さんの声が出ていなくて、それでも出ない声を精一杯出そうとしているのが見て取れて、悔しくて、でもそれを補うように演奏するサトマの気迫が凄かった。ステップを踏みながら、足を地面に叩きつけるように踏み鳴らしているその姿に目を奪われた。リズム隊が目を合わせて、呼吸を合わせて、刻み込む。その気迫がヴォーカルの不足を見事に補っていた。
 『I stand free』の前。『俺の旗のような曲です。』という一言に打たれた。少ししんみりしてたのに意外と盛り上がる『Under the rain』。そして『CARVE WITH THE SENSE』!!掛け声があるとやっぱりノりやすいよな〜。周りが男の子ばっかりだったので野太い声を出しやすくて楽だったw暴れながらもサトマが叫んでいるかちゃんと確認(変質者w)。そしてそして『造花が笑う』!!!!嬉しすぎて叫ぶ叫ぶ!!一番嬉しかったなぁ。立て続けに『飛光』。またまた叫ぶ!!でも飛ぶのに夢中になりすぎてダイブしてきた男の子が真上にいたのに気付かず、危うく潰されそうになるという大失態…怖かった…。
 『OVER』はサトマが手拍子を煽ったけど、やりたくなくて途中で止めた。静かに、一音一音聴きたい気分だった。『夜空に浮かんだ小さなカケラは 遠くまで日々を照らす光になった』っていうフレーズが大好きで。涙が出た。多分武道館ではストリングス入れて演るんだろうな〜と、感動しながらも少しの嫉妬心を抱きながら聴いてた。ストリングス…本気で羨ましい…。


 アンコール。『赤橙』は今までだったら一番嬉しかったのに、今回はあまり感動はなかったなぁ。『嬉しくない』と言えば語弊があるかもしれないけど、それよりも『colors of the wind』と『造花が笑う』が本当に嬉しくてそこで満足してしまったからなのかもしれない。ラストの『Your Song』はやっぱり嬉しい!!楽しい!!フロア全体に明かりが点いたときに周りを見回したら、近くにいた友達は勿論のこと、周りに居た人たちみんなが満面の笑みで叫んでた。それを見てますます嬉しくなった。


 私が進むための鑑。私を見直すための鏡。私にとって彼らはただ曲を聴いて楽しいとか悲しいとか思うだけじゃなくて、そんな風に稀有であり貴重な存在になっていた。次のライブで向き合った時、少しでも成長していたいな。自信を持って再会したいな。


…今回のレポもしや最長!?ほぼ全曲に触れてみたけど長ぇ…疲れた…。


『♪OVER/ACIDMAN