観てきた。


(11月3日、今更感想。)
原作の程よいスピード感とか、登場人物の雰囲気とかがどう表現されるのかな?って気になってたけど、結構ハマり役が多かったんじゃないかと。宮藤官九郎の鉄ちゃんは可愛かった!!ダメダメなんだけど愛おしい。最後に明日香と別れるシーンが良かった。りょう演じるナース江口も最高。大竹しのぶは憎たらしい役を本当に憎ったらしく演じてたし。でも、充分楽しめたけど、やっぱり原作が一番とか考えてしまうのはやっぱり心理描写とかいろんなものを少しずつ省かなくちゃ映画として成り立たないからなんでしょうかね。

観終わって、すんごい考えた。果たして『正常』って何なんだろうか?って。クワイエットルームに入れられた明日香はいつからおかしかったんだろう?とか、そもそも明日香はおかしかったのか?とか、あの閉鎖病棟に入ってる人たちと普通に暮らしてる私のどこが違うのか?とか。ひょっとしたら普通に暮らしてる『つもり』の私もあいつも、クワイエットルームに入る準備はとうに出来ていて、最後のきっかけを待ってる状態なのかな?なんて考えたら、この世界はなんてかわいそうなんだろうって思えた。でも『死にたい』って一言呟いた明日香が、最後にはまた一歩踏み出せたっていう希望があるから、こんな世界も簡単には捨てちゃいかんな、とか思ったり。もう一回原作読み直そ。

最近観に行く映画は公開初日にも関わらず5人ぐらいしか来てねぇwとかちょっと笑える状況ばかりだったんだけど、これは20〜30人ぐらい来てて、しかも年齢層も様々で私の隣の席なんて60歳ぐらいのおじいちゃんだった!!こんな田舎でも大人気なのね松尾ちゃん!!