後ろ側でそっと見守っている 明日に変わる意味を

なんかうまく纏まらない。文章が感情に追いつかない。
でも、これでいいや。




こういうこと言うとキモいとか思われるだろうけど、それを覚悟で言います。



私にとってSyrup16gは、神様みたいな存在でした。



後ろ側で見守ってくれたり、時には君は死んだほうがいいなんて突き放されたり、君にはきこえるかいって優しく言ってくれたり、遠回りしていこうって肩の荷を下ろしてくれたりする、『どこまでも澄んだまぶしい闇』でした。


座席に座って開演を待ちながら、『好きになってからもう丸6年にもなるんだね〜』なんて話して、『…って事は私は6年もSyrup16gに縋りついてたんだな。』って思った。色んなバンドを好きになって、嫌いにもなったけど、彼らだけは私の中で一度もブレたことがなかった。常に1位…というより、私の“根元”に彼らはいた。それくらい大切で、いることが当たり前、だった。でも、それがあと数分後には『終わりを迎えるためのライブが始まる』っていう、それを思うだけで涙が出そうになった。だからできるだけバカな話をして、開演を待った。


全34曲、3時間12分。他の何にも変え難い、大切な時間。

20080301(Sat) Syrup16g
"LIVE FOREVER" -The last waltz of Syrup16g- @日本武道館


01.きこえるかい
02.無効の日
03.生活
04.神のカルマ
05.I.N.M
06.Anything for today
07.イエロウ
08.月になって
09.負け犬
10.希望
11.センチメンタル
12.明日を落としても
13.もったいない
14.生きたいよ
15.途中の行方
16.ex.人間
17.正常
18.パープルムカデ
19.天才
20.ソドシラソ
21.Sonic Discorder
22.Coup d’Etat
23.空をなくす
24.リアル


EN1
01.さくら
02.ニセモノ
03.新曲
04.イマジネーション
05.scene through


EN2
01.She was beautiful
02.落堕
03.真空


EN3
01.翌日
02.Reborn

1曲目に『きこえるかい』は反則です。早速泣いてしまった。というか客電が落ちた瞬間に泣いてた。MCの『終わっちゃうよ。ちくしょう。』っていう隆さんの言葉が、本心なんだろうな〜って思った。でも『この期に及んでちくしょうとか言うなよ!!言いたいのはこっちだよ!!!!』とか軽く暴言吐きつつ泣いた。相変わらずマキリンのベースは静かなのに熱くて、大樹ちゃんのドラムは迫力があって(『ロックンロール!!!!』って叫んだときは嬉しくて笑ってしまった)、隆さんはギターも歌詞も間違えてたけどそれすら気にならないくらいに声がスッと通ってて。途中、3人の演奏に鳥肌立てながら、ラストライブだって事を忘れるぐらい楽しんでしまうほど、これが最後だ、っていうのが本当に勿体なく感じるライブだった。


曲間に『ありがとう』って叫ぶ人がたくさんいたな。みんな全国から『ありがとう』を伝える為に来てたんだね。


2回目のアンコールのとき、隆さんと大樹ちゃんが握手?をして(拳を合わせたのかな?)、3回目のときはNHKホールの時みたくおんぶしながら出てきて。メンバー紹介なんかもして。なんか、ほんと一つ一つが嬉しくて、悲しくて、泣けた。まだまだ待つよ。みっともなくても、悪あがきしてても、ずっと笑って気長に待ってるよ。と思ったけど、『やめないで』っては言えなかった。多分、『終わるべくして終わった』んだから。


3回目のアンコール。『翌日』のイントロが流れた瞬間、NHKホールで解散のことを聞いて混乱したまま聴いたのを思い出したら涙が止まらなくなった。でも、今度はちゃんと顔を上げて見届けられた。半分意地だったけど。そして本当のラスト。『Reborn』。一番大好きで、一度も生で聴いたことがないこの曲を初めて聴けたのがSyrup16gの最後の曲だった。『ありがとう』と言おうにも、声を出そうとしても嗚咽しか出てこなかったから、心の中で何回も『ありがとう。ありがとう。』って唱えた。


終わってから隣で観てたMちゃんに、『何かを吐き出すように泣いてたね』って言われた。確かにライブが終わってからもずっと悲しいし、今すぐにでも泣けるような状態だけど、思ってたよりダメージは少ないみたいだ。明日から仕事できそうな気もするしね。泣いて泣いて、6年分のありがとうを伝えて、Syrup16gに甘えてきた自分にお別れをして、これから生きていく決意ができたライブだった。帰りの電車の中では『ひでぇ顔だな』って笑ってたしね。何かやけにスッキリした気持ちでいることが不思議な感じもするけど、行って良かったな。ちゃんと観れて良かったな。



明日を落としても生きるよ。あなた達が生み出してくれた、“明日が見える曲たち”を聴いて。どんなに苦しくても明日を生きなきゃいけないし、簡単には死ねないし、簡単に死ぬ気もないし。這いずり回ってのたうち回って、必死こいて生きる私の傍に、いつまでもSyrup16gの曲があればいいな。そうしたらいつまでもSyrup16gは消えないで、私の中で生き続ける。たとえ形を失っても。


今までありがとう。そして、これからもよろしく。


Tltle『♪翌日/Syrup16g